『ユーカリの木陰で里の行』


ブログ『ユーカリの木陰で里の行』

本や執筆、チベット密教やスピリチュアルな話、家族や愛犬、メルボルンの暮らしなんかをゆぅらりと綴っています

 

▶ マックあつこのブログへ

 




三峯神社参拝と氏神様とお神籤と 

―2019年3月14日と16日の日記から―


 

メルボルンから日本に帰ってくるたびに、温泉や神社仏閣の多さ、その素晴らしさに嬉しくなる。

前回のブログに神社仏閣を思いのほか参拝できて嬉しかった💛と書いたけど、今回は三峯神社に参拝したときのことを。

 

三峯神社に行きたい~!

 

そう思ったのは去年、『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常』というスピ系のコミックエッセイを読んだときだった。

2017年に日本に帰ったときブックオフで子どもたちが漫画やラノベを選ぶのを待っている間に手に取って、他の大量の本と一緒に船便で送ったので、年が明けオーストラリアに戻ってから読んだのだけれど、そこに三峯神社のことが書かれていた。


作者の吉野奏美さんがご祈祷をしてもらったときのエピソードが興味深かった。

ご祈祷中に、三峯神社に祀られている国作り神作りの夫婦神、イザナギノミコトとイザナミノミコトが降りてこられて舞を踊り、二人が溶け合ってお坊さんになったというところとか。

 

そうして、そのお坊さんから奏美さんとお友達はメッセージを授かるのだが(霊感のないお友達には見えないのだけれど)、後で二人がお神籤を引いたら、お坊さんからいただいたメッセージと同じ内容のことがそれぞれの御籤に記されていたってくだりなんかも。

 

お神籤を通して上から伝えられるメッセージに関しては私も出雲大社を参拝したときに実感していたから(2017年7月の日記「メルボルンの冬空から、出雲大社にー」)、さもありなむ、と納得してしまった。

そうして思った。

 

三峯神社なら、うちの実家からだと飛行機行を考えてしまう出雲大社と違って関東の神社だから、今度里帰りしたときに参拝してみようか。

秩父なら実家からそれほど遠くないハズだし。

そうだ、ご祈祷もしてもらおうか。

もちろん、お神籤も。、と。

 

 

だけどググってみたら、公共交通機関で行くには案外面倒なことがわかった。

5時間とか6時間とか、電車やバスの接続が悪いと8時間とかかかってしまうらしい。

って、

それじゃあ往復軽く10時間は超えちゃって、日帰りなんて絶対無理!じゃない。

 

ある朝、瞑想のとき、ふっと幼馴染の友達の顔と、次いで三峯神社のイメージが浮かんだ。

ああ、彼女と行くのは素敵かも…。

 

早速連絡してみたら、実は彼女も三峯神社にずっと行きたいと思っていたと言ってくれたではないか。

しかも車なら3時間くらいだから運転してくれるという。

年末に私が里帰りをしたとき一緒に行こうねっ!と約束した。

 

 

けれどいざ帰国してみると、車での参拝は思った以上に難しそうだった。

というのも冬場は山の路面が凍結してしまうらしく、運転上手な彼女もチェーンがないと怖いから…と及び腰で。

彼女に無理はさせたくないし、かといって電車とバスを乗り継いだら軽く往復12時間はかかってしまうし…。

むむむ…

今回三峯神社は諦めて、実家からだと電車でも手軽に行ける奥日光の方に一緒に行ってみようと提案してみた。

 

 

そうして年も明けた1月15日。

結局、彼女の車で西武秩父駅まで行って、そこからバスで三峯神社に行くことになった。

友達も私以上に三峯神社参拝に気合を入れていたのだった。

 

その前夜、夜中にふっと目が覚めた。

半分寝惚けた頭で、大きな神社にお参りに行く前には、まず地元の神社を参拝してから行くといいと何かで読んだことを思い出す。

彼女が雪道(になってしまうかもしれない)運転を不安がっていたから、無事安全に辿り着けるよう氏神様にお願いしておこうと思いついた。

 

子供のころ遊んだ近所の神社のことが思われた。

実家でお正月を迎えたときには必ず元旦に参拝をする神社である。

子どものころはその境内で近所の友達と遊んだり、犬の散歩で立ち寄ったりしていた。

そうだった、あれは確か小学3年生のころ―

幼馴染に誘われて拝殿の軒下で初めてこっくりさんをしたのだった。

本当にひゅるひゅるぅと10円玉が動き出して度肝を抜いたものだ。

今思えばなんて大胆にしてなんて恐ろしいことを!?である。

その神社にまつわる不思議な思い出はいろいろとあるのだけれど、それはまた今度、別の機会に。

 

とにかく私はその夜、想念で参拝してきた。

頭の中で実家から神社まで夜道を歩き(つーか、ふわふわと飛んで)、二礼二拍手してから自分の名前を告げてご挨拶をした。

どこからか実家の住所もきちんと告げるようにと聞こえてきたので、番地まで告げた。

そうして事情を話し終えたとたん、なんとなくもう大丈夫だという気がして安心してまた眠った。

ついでに4時に起こしてくれるようにと頼んだら、目覚まし時計無しで本当に4時きっかりに起きることができた!

 

氏神様のお力か、友達の運転能力か、お陰で三峯神社までとてもスムースに行ってくることができた。

出発するや朝のラッシュ時にわざわざ道を譲ってくれた対向車の思いやりに、氏神様から大丈夫だから安心していってらっしゃいと言われた気がして、ドライバーの方に向かって思わず両手を合わせてしまった。

「あつこ、何拝んでんの」と友達は笑っていたけど。

 

西武秩父駅に車を止めて、そこからは三峯神社行のバスに揺られていった。

なるほどかなりの山道で、道路の端とかに雪が残っている。

これじゃあ、路面も凍結してしまうだろうナ。

 

三峯神社に着いて駐車場でバスを降りたときには、はらはらと雪が降っていた。

幻想的な光景に、神社の神聖さ感が高まってくる。

とはいえあまりの寒さに、もう1枚着てこなかったことを後悔したのだけれど(笑)。

 


だけど三ツ鳥居をくぐったころには雪はすっかり止んで、二の鳥居をくぐって参道を歩いていると、さぁっ陽光が差し込んできたではないか!

やはり山の天気は気紛れデス。

きらきらと木々の間から零れる陽光が眩く、美しかった。

 

お天気にも恵まれ、壮大な木々の並ぶ参道をゆっくりと歩いた。

凛とした空気が気持ちいい。

平日のせいか思ったより参拝者の数も少なく、ゆっくりと参拝することができた。


せっかくここまで来たのだからと、ご祈祷もしてもらった。

神職の方がやって来て太鼓を打ち鳴らすや、風が吹き込んだ。

吹き抜けるというよりも渦を巻きなが走ってゆく感じで、拝殿が清められ、空気が変わったのがはっきりとわかった。

 

ご祈祷中、残念ながら私にはイザナギノミコトとイザナミノミコトの舞は見えなかったけれども、空気が舞うのを感じた。

風が踊っていた。

 

神職の方が太鼓を鳴らし祝詞を読んで榊を振ったときも、また風が今度は右から左へさぁ~と吹き抜けた。

心が洗われるような爽やかな風で、胸の真ん中がぽっと温かくなる。

 

 

お御籤も引いてきました。

ご祈祷前と後で2本も。

別段、前後の違いを試そうと思ったのではなく(笑)、思わず惹かれてしまったから。

 

参拝の後お神籤売り場で「開運とんぼ玉根付入り おみくじ」というのが視界に飛び込んできたのだ。

トンボ…

その響きに、トンボは私のガーディアン・アニマル(?)なもので惹かれてまったの(詳しくは2010年7月の日記を「トンボですか…!?」に)。

 

で、トンボ神籤曰く―

「桜花 盛りはすぎて ふりそそぐ 雨にちりゆく 夕暮れの庭」

 

って、

「中吉」にしては、なぁんか寂しげで侘し気な詞じゃなぁい!?

つーか、

盛りは過ぎてって…

雨にちりゆくって…

夕暮れって…

黄昏れ過ぎていて…

大きなお世話だっ!って感じィ?ですか…(笑)

 

だけど続くメッセージにぐっときてしまった。

「思いもかけぬ煩い起りて心痛するが 心正しく身を慎めば年永く音信のたえし縁者又は他人の便ありて喜び事が出て来ます 何事も運に任せ思い煩うな」

 

それが自分の状況に、ぴたっと嵌る気がして。

そのうえで大きな心で励まされているような気がして。

 

思えば一昨年、思いもよらず夫が深刻な病気にかかっていたことがわかったのだった。

そのことを踏まえて励まされているような気がした。

不安だろうが、心的態度を正しくもって生活していれば、他者とのご縁で良いこともある。

あまり心配せずに生きていきなさい、と。

思わず、ほろり。

 

 

ご祈祷の後、今度は拝殿を出たところに置いてあった「開運招福守入りのお神籤」が視界に飛び込んできた。

お守り入りのお神籤はいろいろな神社仏閣で出していて、七福神とかの、金色の小さなお守りがお神籤に入っている。

ここ数年、年末年始に里帰りするようになってから毎年どこかで引いていた。

お守りはお財布に入れて持ち歩くと良いってことだったけど、可愛いのでオーストラリアの書斎のPCモニタの上部にずらりと貼ってあるのだけれど、今年は未だだった。

このありがたくて小さくて可愛い「開運招福守」が今年も欲しくなってしまったのだった。

 

そうして2019年、今年のお守りは―

「かえる」だった。

 

そう、あの、蛙。

両生類の。

 

私のPCモニタには大黒天さまとか恵比寿さまとか達磨さまとかが並んでいるのだけれども、カエルさまがあったとは知らなんだ…

ちなみに友達の方は振るほどに幸の出る「うちでの小槌」で、なんか羨ましい感じ。

 

そうか、私のは、「かえる」、か。

三峯神社のお神籤は、「トンボ」に「かえる」。

昭和の小学生の夏休みみたいで、風情があって良いではないか。

 

と思いつつ、お守りのお神籤を読む。

 

「かえる」

「無事に帰る」「元のようになる」旅行、外出先からなにごともなく安全に帰ることができ、また悪いことも良いことにかわり 財布から出ていったお金ももどって来るといわれております

 

「無事に帰る」

オーマイガッ!?

そうだった、三峯神社参拝が無事にできるよう氏神様にお願いしてきたのだった。

これは…そんな自分にはピッタリ!?じゃあないかっ。(笑。でもマジ)

 

それに、日本とオーストラリアを行ったり来たりする、でもって飛行機が気圧の悪いところを飛んで大きく揺れるたび震え上がって数珠を取り出して真言を唱え祈祷している身には、何よりの御守りではないのかっ!?

そう思ったときに、ハッとした。

 

「悪いことも良いことにかわり―」

 

その一言が出雲大社で頂いたお神籤のメッセージを思い出させた。

 

「夫婦の和は人道の根源、これを守る者は必ず祖神の愛護を受く」で始まるそこに書いてあったのだ。

「禍変じて福となる。信心を怠るな」と。

 

そうか、これは、禍変じて福とするための御守りなのだ。

 

変える、変容、トランスパーソナル―

それこそ正にタントラ・ヨーガ、チベット密教の真髄ではないのかっ。

ジンセイで次々と起こる問題や障害は、全て行の実践と考える。

苦難も禍も、英知と菩提心で、悟りと祝福に変容させる。

 

もちろん私にはまだまだなかなかそんな芸当はできないけれども、2019年、できるようにするためのこれは「お守り」なんだ、と。

 

だけど、「元のようになる」って、どういうことだろう?

「元」って、どこ? ジンセイのどの時点?

夫の病気が治るとか?

日本に戻るとか?

???

 

だいたい万物が変化し続けるということだけが、唯一変化しない現実なわけで…。

とりあえず仏教の「空」は棚に上げておいて、考えてみた。

たとえば私は人生のどこに戻りたいのだろう?

 

どこもそれなりに愛しい気がする。

それは、そのとき幸か不幸かとか、満足していたか後悔しているかとかとは関係なくー

けれどもう一度体験したいかと問われれば、それよりもむしろ先に進みたいと思う。

 

ご祈祷の後、境内の食堂でランチを頂いた。

三峯神社の名物料理だというシイタケのカツ丼を。

カツ丼なのに超特大肉厚の椎茸は上品で、とっても美味しかったデス。

 

売店で子どもたちにお土産を買って、御朱印を貰い(私ではなく友達が)、それから境内をゆっくりと探索した。

帰りは3時30分発のバスに乗ろうと思っていたので、摂社や末社にも掌を合わせて、それぞれの神様にご挨拶をしながらのんびりと。

 

途中地図を見たら、ご祈祷のとき風が吹いてきた側に本殿があることを発見。

だからあのとき右側から風が吹き込んできたのかとハッとした。

 


辺りを一望できる展望台みたいな所が遥拝殿だった。

ちょうど毎日神社の掃除をしているという男性がやって来て、「向うに聳える山に三峯神社の奥の院があるから、そっちに向かって拝むと良い」と教えてくれた。

三峯の神様は奥宮の方にいらっしゃるんだ、と。

彼はわざわざ場所を指さして丁寧に教えてくれたのだった。

 

彼の教えてくれた方向にしっかりと心を向けて拝んだ。

奥の院への山道、冬は閉まってしまうそうだけど、いつか夏に帰国できるときにはそこまで行ってみたいナ。

 

それから三峯神社参拝の名物だという「味噌ポテト」も頂いてからバスで山を下りた。

途中、道路から落ちて溝に嵌ったトラックが放置されていたのでゾッとしてしまった。

やっぱり車で来なくて良かった…。

合掌。

 

 

もちろんその後、氏神様にお礼参りに行ってきた。

今度は想念ではなく、現実に。

秩父のお酒とお菓子を手土産に参拝してきた。

このことがあって、実家を出てからは途切れがちだった氏神様とのご縁が深まったのか、それから何晩か不思議な霊夢を見た。

 

それで今回は日本を発つ朝も氏神様にご挨拶に行ってきました。

午前中の神社には爽やかな陽光が降り注ぎ、きらきらと息をのむほど美しかった。

 

今回も無事に日本に里帰りできたことを感謝して、無事にメルボルンに帰ることができるようにと祈ってきた。

そうして、2019年の年末もまた無事に帰ってこられるように、と。

願わくば、また家族4人で。

 

ああ、そう、まさに

「無事に帰る」デス。

やはり「カエル」の御守りは私の必要としている御守りですね。

 

三峯神社の神様、氏神様、どうもありがとうございました。

来年もまた参拝できるといいな。

 


 

 

皆様も今週末はちょっと足を延ばして、氏神様をお参りされてはいかがでしょう?

お神籤のメッセージを頂いてくるのも楽しいですよ。






© Ako Mak 2018

All copyright is reserved by Ako Mak, マックあつこ